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xwireless:

TV/VTRリモコン

--"X のプログラミングについて"付属サンプルプログラム--

以下、TV/VTRリモコン についての説明をします。

1. 本プログラムについてに

本プログラムは、"X のプログラミングについて"に付属するサンプル・ プログラムです。

• ファイルについて
• XawTownsDocSample/xwireless.doc

本ドキュメントのテキストです。
• XawTownsDocSample/bitmaps以下

リモコン用のXのビットマップファイルです。
• XawTownsDocSample/sample以下

Xaw-prog.doc で扱った。xwireless と言うリモコンの機能を持たない サンプル・プログラムです。
何の機能も持ちませんが、TOWNS 依存部分が無いため PC/AT 互換機でも動きます。
• XawTownsDocSample/sample2以下

Xaw-prog.doc で扱った。vwireless と言うVTR専用リモコンです。
• XawTownsDocSample/xwireless以下

上記の2つを発展させたTV/VTRリモコンです。 リソース・ファイル名が"Xwireless"となっていて XawTownsDocSample/ sample と異なります。本来は"X"で始まる場合は、2文字目も大文字に なり"XWireless"の方が正しいようですが、区別する意味で変えました。
(どうも、明確に定義されていないようなので…)

"XawTownsDocSample/sample"と"XawTownsDocSample/sample2"について は、Xaw-prog.doc を参照してください。

• コンパイル

　xwireless を使う場合、あつかう機器を指定する必要があります。 以下の方法で指定できます。

• Imakefile でデフォルトの機器を設定する。(必須)
• Xwireless.ad を編集する。
• 個人のホームディレクトリ上の Xwireless / .Xresources を編集する。

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　以下の行に、TV/VTRのデフォルトのメーカー を設定する行があります。この行の TVMAKER/VTRMAKER を設定します。

　設定する値は、"/usr/include/linux/rmc.h"で定義されるメーカー識別 子を利用することができます。この例では、松下です。

DEFINES = -DXI18N -g -Wall '-DTVMAKER=(RMC_MATUSHITA | RMC_TV1)' \ '-DVTRMAKER=(RMC_MATUSHITA | RMC_VTR1)'

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機器の選択は、Xwireless.ad のリソースを設定しすることでも行なえますが、 その前に、使用するアプリケーションデフォルトファイルを選びます。

添付アプリケーションデフォルトファイル

ファイル名	特徴
Xwireless.ad	一応、英語圏向けの設定 (多分、間違いが多い)
Xwireless-jp.ad	日本語圏の EUC 向けの設定
Xwireless-JOKE-jp.ad	日本語圏の EUC 向けの設定 (お遊びで作った設定)

インストールされるファイルは、Xwireless.ad と Xwireless.ujis.ad です。 初期段階では、Xwireless.ujis.ad は、シンボリックリンクになっていて Xwireless-jp.ad が実体になります。 必要に応じてコピーまたは、リンクを張り直してください。

• ファイルを編集する必要が無い場合は、 使用するアプリケーションデフォルトファイルにリンクを張って下さい。
• ファイルを編集する必要がある場合は、 使用するアプリケーションデフォルトファイルをコピーして編集して下さい。
設定する値は、"/usr/include/linux/rmc.h"で定義されるメーカー 設定する値は、 "/usr/include/linux/rmc.h"で定義されるメーカーの値を十進数に変換したものです。 Debian では、rmc.h は、別の場所にあります。

　この例では、松下です。(0x8000→32768)

! TV/VTRのメーカーを選ぶ(クラス名での選択) !*xwireless*Maker: 32768 ! TVのメーカーを選ぶ !*xwireless*tvMaker: 32768 ! VTRのメーカーを選ぶ !*xwireless*videoMaker: 32768

• "*xwireless*Maker"は、リソースのクラス名です。 これで設定した場合は、Imakefile の編集と同じくTV/VTRの双方が変更されます。
• "*xwireless*tvMaker"は、TVのメーカーに関するリソース名です。 TVのメーカーのみが変更されます。

RMC_VICTOR, RMC_SANYO, RMC_SONY などのメーカーと RMC_TV1, RMC_TV2, RMC_TV3 を組み合わせて指定できます。

*xwireless*tvMaker: <<value>>
<<value>> = RMC_SONY(0x4000) | RMC_TV1(0x0000) = 16384
のように計算した結果を設定する。

• "*xwireless*videoMaker"は、VTRのメーカーに関するリソース名です。 VTRのメーカーのみが変更されます。

RMC_VICTOR, RMC_SANYO, RMC_SONY などのメーカーと RMC_VTR1, RMC_VTR2, RMC_VTR3, RMC_VTR4 を組み合わせて指定できます。

*xwireless*videoMaker: <<value>>
<<value>> = RMC_SONY(0x4000) | RMC_VTR2(0x0900) = 18688
のように計算した結果を設定する。

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　以下の手順でコンパイル/インストールする。

$ xmkmf $ make $ su # make install

Xwireless.ad は、/usr/X11R6/lib/X11/app-defaults/Xwireless として、 Xwireless.ujis.ad は、 /usr/X11R6/lib/X11/ja_JP.ujis/app-defaults/Xwireless にインストールされます。
こうなることで、LANG 環境変数により、英語圏と日本語圏の両方に対応できます。
• 実行

　コンパイルし終わったら、以下のように入力して実行して見てください。

$ xwireless &

◇◇ 注意 for FM TOWNS ◇◇

ワイヤレス・コマンダ・ドライバは loadable module になっています。 使用法は、ドライバ付属のドキュメントをご覧下さい。 　/etc/rc.d/rc.local に登録すると起動時に自動的に組み込まれます。 また、kerneld を使用して、必要な時に自動的にドライバを組み込むこともできます。

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2. Special Thanks To

　今回、例題につかわせていただいた。ワイヤレスコマンダ・ドライバ の開発を行われた、マシーンMさんに感謝します。

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3. 最後に

なお、このソフトウェアを使用されて、誤操作やバグなどで、被害・損害を 受けられてもなんら保証できません。 添付ソフトウェアは、GNU の GPL 扱いとします。

丸市 展之 (Nobuyuki Maruichi)

NIFTY-Serve ID:HFD03621

E-mail:HFD03621@nifty.ne.jp

NIFTY-Serve のメールなので通常のテキストしか取り扱えません。 バイナリのデータを送る必要がある方は、uuencode を使用して下さい。